消費者庁構想の愚

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080521/plc0805212113011-n1.htm

この日、消費者行政推進会議に先立ち開かれた自民党消費者問題調査会では、シンドラー社製エレベーターによる死亡事故の遺族を前に、国土交通、経済産業両省の間で所管の「なすりあい」をする一幕があった。事務局長の後藤田正純衆院議員は「まさに縦割りだ」と批判した。
事実、消費者庁に権益を奪われる省庁側の抵抗はなおも根強い。後藤田氏は「役所の人は国民に見放されないように、変な根回しには十分気をつけてほしい」とも牽制(けんせい)した。ただ、適切な立法措置を怠ってきたのが国会であり、消費者庁という「仏」にしっかり「魂」が宿るかどうかは、首相を含めた政治の主導力にかかっているといえそうだ。

既存省庁に落ち度があればそれは改めていかなければなりませんが、その解決方法が、新たな官庁を作るという「形」から入っている点に、手段の誤りをみとめるとともに、どうせ「形」だけに終わるのであるというあきらめがあります。これは多くの、一般の国民が感じることではないでしょうか。
また、悪乗りしている後藤田も、親父の爪の垢を是非のませてやりたいところ。正義の味方のつもりなのでしょうが、貸し金業の規制といい、本当に先の見通せない短絡的な残念な人のようです。官僚をいじめることにしか存在意義を見出せないのは寂しいことです。
そして何より許せないのは、遺族たちを政治的に利用することです。新聞もこのようなステレオタイプの構成にのっかって報道しているようでは、まともな国民からは益々見放されることでしょう。ネット市民は見透かしてますよ。