毎日新聞の断末魔

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もう今までの高慢な姿勢とやり方では我々はもたない、そう感じています。それでもやっぱり、読者と対等な視線に立つのは怖いし、そんな付き合い方を読者としたら体力が持たぬから、こちらのルールと土俵に引き込んで「リアルな世界で責任取るべし」と浴びせ倒しの技をかけるしかないのかしらね。庶民をミスリードしないように、ちゃんと『リード』して俺たちが歴史をデッサンするんだ、という裸の王様になり始めているのにね。そもそもリアルって何でしょうね。読者からクレームが来てもかわしたり、すかしたり、回したり、あきらめさせるように疲れさせたり、とどのつまりは最終兵器の組織力エスタブリッシュなお友達のネットワークを駆使して組織防衛を図る我々のリアルな嘘も、そろそろ限界かもしれません。

ネットの本質どころかネットの利用もおぼつかない人々が(マスコミ幹部)、自分たちと同じようにわかっていない人に対して、一生懸命、「なっ、なっ、ネットなんてない方がいいよなっ」と賛同を求めるような記事や報道が多い。最初は憤っていたのですが、最近は「かわいそうだな」と同情するようになりました。批判された人や反対意見を持つ人からの声が届かない高いところによじ登り、下界を見下ろしながらペンの暴力で他人を批判してきた人々にとって、ネットの発達した世界というのは本当に住みにくいのでしょう。でも、まだ彼らは大丈夫だと思いますよ、これまでの蓄えで落ち目の毎日ですら、年金は死ぬまでもつでしょうから。幹部たちにおいては、落ちゆく部数を直視して、新聞の生きる道を本気で探してあげないと、若い記者はかわいそうだ。いや、探すのはよくないですね、退場するのが一番じゃないですかね。