米周波数競売に挑むグーグルの「危険すぎる」賭け

http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMITbo000003122007

米グーグルは11月30日、来年1月に始まる米アナログ跡地競売(第2次700MHz競売)への参加を正式に表明した。先月公開した携帯OS(基本ソフト)「アンドロイド」に続く大ニュースで、いよいよグーグルの通信ビジネスの全容が明らかになってきた。

最大の敵はグーグルの株主や機関投資家だろう。長期投資を伴う通信事業参入でグーグルの成長力は停滞するに違いないし、気の短い投資家たちが同社に十分な猶予期間を与えるとは思えない。業績が下がれば、エリック・シュミットCEOの退任などに発展し、通信事業の見直しもあるだろう。
グーグルが通信事業に参入して、破綻しないという保証はどこにもない。

今の地位に安穏とせず、「次」を貪欲に目指す姿に脱帽します。こういう姿を目の当たりにすると、特に上位レイヤーでの戦いにおいて日本はやはり勝てないなあと思ってしまいます(もっとも、これでグーグルも上位レイヤーから垂直統合型に移行したのかもしれませんが)。
日本においても東芝がWHから原子力事業を買収したり、シャープや松下産業などの総合電機や自動車産業が工場新設に、数百億あるいは数千億の投資をすることは珍しくないですが、何かそれとは異質な、思い切りの良さを感じるニュースでした。結局、買わないってのも十分ありえそうとは思いますが。