これでいいのか!? 日本のマスコミ

http://blog.moura.jp/courrier/2007/12/10/index.html#007

言論の自由」は民主主義国家には欠かせない大原則。日本でこれは憲法によって保障されており、国家権力によるメディアの検閲は戦後まもなく撤廃されている。それから60年、日本のメディアは外国人専門家の目にどう映っているのだろうか。

クーリエジャポンは創刊時から注目している雑誌であり、時折購入して読んでいるのですが、今月号ではよく言われている「記者クラブの閉鎖性」を中心に、日本のマスコミ、とりわけ個人個人の記者の批判が対話方式で指摘されています。多少でも官庁と仕事をしたことがある人はわかると思うのですが、実際官僚が推し進めようとする政策案が、審議会に掛けられる前後にタイミングよく、彼らに有利になるような書きぶり記事になることはとても多いです。世論の動向を探る「アドバルーン記事」、新聞に大きく影響される政治家や社会派の審議委員向けの「ちょうちん記事」など、それぞれタイミングよく掲載されます。そして、記者と官庁の癒着がよくわかる特徴としては、発表だけをそのまま書いて何も批判していない記事が多いことにみてとれます。こういったことを指摘すると「新聞は事実だけを書くのだからそれでいい」などと反論されますが、そういったポリシーに一貫性がないことと、そもそもそれはジャーナリズムの放棄であることは、もはや一般の人でもわかってきているのではないでしょうか。そういったことが新聞離れを招来していることを(認めたくなくても)積極的に認め反省していかないことには、「新聞の斜陽」という状況は変わらないと思います。