放送は通信とどう融合できるのか〜アメリカからの報告 を観て

http://www3.nhk.or.jp/omoban/main0319.html#20060319010

混沌とするブログ情報の信頼性などに対して、アメリカ「放送」ジャーナリズムの現状はどうせめぎあっているのか。三大ネットの元キャスターなどのインタビューを元に、放送と通信をめぐるアメリカの揺れ動きの中で、現代のメディアに求められる役割とはどのようなものか探っていく。

二部構成で、引用した部分は後半の方ですが、この番組は、公共放送の大切さを強調したいというNHKの目的だけに留まらず、日米のメディア業界の差を浮き彫りにしていました。特に、フジの日枝会長に代表される日本のメディアのトップが、一生懸命自分たちの存在を脅かすネットを攻撃しているのに比べ、アメリカのメディアのトップ(付近)に居る人たちが、ネットを拒絶するのではなく如何に使いこなすかに注力している姿には強い印象を受けました。日本の既存メディアの人たちも気づいている人は当然気づいていますが、気づいている人たちが実権を握るまでにはまだ相応の時間がかかるようです。その隙にCNNやABCはどんどん先に行くわけで、暗澹たる気持ちになりました。これを打破するためにはやはり規制産業ではないネット側から新しいものを仕掛けていくしかないかもしれません。第二日本テレビのふがいなさをみるにつけ、彼らにはやはり期待できません。